上海アミーゴ物流会!!

あたたかいみらいをめざす?

アミーゴ物流会よりご挨拶

中国、それは歴史の大地です。中国は大成長を遂げています。しかし、ご存知の通り、中国は問題も抱えています。経済発展と追いつかない倫理観、揺ぎ無い規律と限りない可能性、歴史的かつ民族的である様々な背景、伝統と新時代の概念の相違――ここ中国は、今、まさにあらゆる意味での転換期を迎えようとしています。それは日中の関係にもしても同様で、先の時代における暗い関係が根強く残る一方で、経済や文化を通じては力強い、明るい関係も築いています。

さて、2011年3月11日の事でした。歴史的にも類を見ない大地震、東日本大震災が起こりました。そんな中、中国政府は即座に私たちへ救いの手を差し伸べてくれました。自国でも四川大地震、青海省地震などの爪あとが残る中、救助隊15名、義援金7,200万円、ガソリン等燃料2万トン、3億6千万円相当の援助物資を送り届けてくれたのです。その一方で、サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が実施したインターネット調査(期間2011年3月21日~23日、中国全国3000人を対象)によると、「震災時の行動を見て、改めて日本人のマナーの良さに感銘を受けた」と回答した人は合計91.6%にも上り、震災時における日本人のマナーの良さに感銘を受けたというニュースも飛び込んできました。特に中国の皆さんが感動したのは、宮城県女川町の水産会社「佐藤水産」の中国人研修生20名を助けた佐藤充さんの話です。佐藤さんは危険を顧みず、研修生寮まで駆け戻って留学生たちを高台の神社に避難させた後、自身は津波の犠牲になりました。「命を掛けて中国人を助けた日本人」は現地メディアでも大きく取り上げられました。歴史の傷跡が残る複雑な日中両国ですが、この震災がお互いを見つめ直す契機にもなったのです。

近い未来、我々はより近く、より認め合い、そしてより高め合う存在になるはずです。日中友好のみならず、それぞれが世界市民の一員として、明るく温かい未来を築ける事を切に願っております。アミーゴ物流会も、そうした意義のある、そして楽しい集まりを目指し、日々精進しております。みなさまの武運、健康を祈りながら。

アミーゴ物流会
2011年9月27日